福岡|天神|晴れ
Takaya:左見頃に重ねられた一枚の共生地によって刻々と姿が変化していく「Spanish Moss Dress」。
背面のボタンから正面のボタンへと留め変える姿を追うとこの様に。
まずはコートの様に羽織ることができる型から。
今作の中で最もスタンダードな型で、コートとして羽織りにしたり、ロングシャツとしてアウターのインナーにしたりとスタイリングによってインからアウトへと移り変わります。
そこからボタンを外せば、上に重なった生地の揺らぎの幅が大きくなり、風に揺られたり人の動きによって内部に隠れていた写真家 高木由利子氏の作品「Spanish Moss」が覗く有機的な表情に。
瞬間瞬間。
移り変わる姿が美しく、今コレクションテーマを象徴するギミックとなっています。
更に袖を入れ替えると「Spanish Moss」の全貌が露わに。
共生地が正面に移り変わることで全体のシルエットは一変。
背面は腰から大きく抉れ、「Spanish Moss」と同調するアウトラインに。
最後に正面のボタンに留めると、布を体に巻き付ける原初的な衣服の姿を想起させる型に。
自然の事象を捉えることで衣服の歴史を超越する大作が完成しています。
amachi. × Yuriko Takagi
「Spanish Moss Dress」
HAND PROCESSED GARMENT:1266・1277
COLOR:Off White
SIZE:5/M
MATERIAL:Linen 100%
PRICE:108,900 JPY
Photography by Yuriko Takagi
amachi.
Collection 012/SS2023 “ Regarding Wave “
波について
風について
それらを感ずる石を思う
葉や梢は媒介者
大気の中に存在するすべての道
打ち寄せる
流れ込む
吹きすさむ
そよぎ、傾き、浸食する
何を見て、何を見ないのか
とどまることなき存在の瞬間