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執筆者の写真DOUBLE OO '96

amachi. "Rikyu Set-up"


























































福岡|天神|晴れ


Takaya:今シーズンを象徴するピースの一つ"Rikyu Set-up"は、日本庭園に溶け込む様な洋服をイメージ。


能、茶道、華道、庭園、建築、連歌など多様な芸術が花開いた室町時代。


芸術が花開いたそんな東山文化を礎として、現代に続く日本の美学は形を成していきます。


特に茶道、建築、庭園は密接な関係を持ち、八代将軍足利義政(1436年-1490年)が築いた慈照寺銀閣は東山文化を代表する金字塔として知られています。


本作の名前の由来となる「桂離宮」は最古の回遊式庭園として知られ、庭園と建物が一体となって、侘び寂びの精神を引き継ぐ日本的な美を形成。

ブルーノ・タウト、ヴァルター・グロピウスといった、外国の建築家も桂離宮を、簡素さの中に美と深い精神性を表した建築及び庭園として高く評価しています。


そんなルーツを持った本作。 日本家屋に見られる焼杉という外装材を模したテキスタイルの表面は、炭のように鈍く輝きを放ち他と一線を隠す佇まいに仕上がっています。


また、袖や裾を折り返せば杉板の赤茶が顔を覗かせ、スタイリングのアクセントに。 そんなテキスタイルと、日本古来のワークウェアを軸としたデザインのマッチングがとにかく美しい作品です。





「Rikyu Jacket」

COLOR:Charcoal × Red wood

SIZE:4/S・5/M

MATERIAL:Wool 50% Linen 30% Cupro20%

PRICE:¥88,000(tax in ¥96,800)






「Rikyu Pants」

COLOR:Charcoal × Red wood

SIZE:4/S・5/M

MATERIAL:Wool 50% Linen 30% Cupro20%

PRICE:¥66,000(tax in ¥72,600)


















amachi

Collection009 / AW2021

“Between bodies and field”





「歩行」という日常的でありながら奥深い行為を通して、得られる感覚や思考、

また行為そのものについて。 日々記録し、再解釈することで作られたコレクションです。

「歩行」とは、基本的な移動手段でありながら、

我々の身体と精神の連動性、思考の成り立ちと深く関係し、

空間や土地を理解認識する手段としても機能しています。


デザイナー自身の歩行の痕跡を、衣服に付着する種子、

雨で濡れた衣服の色の変化、日々の散歩で拾い集めた石の形状など、

身体が自然と接する事で発生する要素として抽出し、デザインに落とし込んでいます。


また、人類史的視点からリサーチを深める中、

西洋における「散歩」の起源が庭園にあることに行き着き、

歩くための空間として設計されている庭園をモチーフとした表現も

コレクションの大きな側面として存在しています。



このコレクションが、日々の歩行を捉え直す1つの契機として機能するのであれば、

それはファッションの新たな有用性になり得ると考えます。










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