福岡|天神|晴れ
Takaya:茶室の源流、慈照寺・東求堂「同仁斎」。通称"銀閣寺"。
戦乱の世の中で日本の美を愛しみ、それを具現化した侘び寂びの概念と空間は今日の和室の原型となる書院造りという形式としても知られています。
書画や茶の湯などの趣味を深め、義政が多くの時間を過ごした書斎「同仁斎」。
違い棚と並んで設られた書き物をする張台。その前にある明かりとりの障子を一幅開ければ、庭の風景をまるで掛け軸が掛かっているかのように切り取ります。
そして、これらを継承した日本庭園の傑作として知られているのが本作の名前の由来となる「桂離宮」。
シーズンテーマ“Between bodies and field”でフォーカスしている庭という概念に着想を得て創造された本作「Rikyu」には、そんな日本文化の成り立ちが込められています。
「Rikyu Jacket」
COLOR:Charcoal × Red wood
SIZE:4/S・5/M
MATERIAL:Cotton 100%
PRICE:¥88,000(tax in ¥96,800)
「Rikyu Pants」
COLOR:Charcoal × Red wood
SIZE:4/S・5/M
MATERIAL:Cotton 100%
PRICE:¥66,000(tax in ¥72,600)
amachi
Collection009 / AW2021
“Between bodies and field”
「歩行」という日常的でありながら奥深い行為を通して、得られる感覚や思考、
また行為そのものについて。
日々記録し、再解釈することで作られたコレクションです。
「歩行」とは、基本的な移動手段でありながら、
我々の身体と精神の連動性、思考の成り立ちと深く関係し、
空間や土地を理解認識する手段としても機能しています。
デザイナー自身の歩行の痕跡を、衣服に付着する種子、
雨で濡れた衣服の色の変化、日々の散歩で拾い集めた石の形状など、
身体が自然と接する事で発生する要素として抽出し、デザインに落とし込んでいます。
また、人類史的視点からリサーチを深める中、
西洋における「散歩」の起源が庭園にあることに行き着き、
歩くための空間として設計されている庭園をモチーフとした表現も
コレクションの大きな側面として存在しています。
このコレクションが、日々の歩行を捉え直す1つの契機として機能するのであれば、
それはファッションの新たな有用性になり得ると考えます。