福岡|天神|晴れ
Takaya:今シーズンのメインファブリックの一つ"Random Grid"で製作した"Random Grid One Piece"。
チェック柄を構成する部分にはランダムなループを含んだ糸を使用することで掠れた様な有機的な線を描いていたり、本来は力ボタンとして裏側で使用される茶蝶貝のボタンをあえて表側で使用していたりと、随所にこだわりが詰め込まれた作品。
防寒性を考慮した2WAYのスタンドカラーや長い着丈。ソリッドなカッティングが光る風除けやアクセスしやすい胸ポケットとサイドポケットなど、実用性を考慮したディテールを積み重ねることで成るべくして成った形がとにかく美しい。
茶蝶貝のボタン
細かく不均一に配された茶蝶貝のボタンは、本来の生産企画では真珠面か皮のマットな面、どちらかが表に出るものですが、低い確率で偶然双方が混ざり合ったものが出来上がります。
真珠面と皮面の混ざった独特なものをより集め、あえて使用する企画です。
「Random Grid One Piece」
COLOR:Beige Gray・Dark Gray
SIZE:4/S・5/M
MATERIAL:Wool 95% Alpaca 5%
PRICE:¥65,000(tax in ¥71,500)
amachi
Collection009 / AW2021
“Between bodies and field”
「歩行」という日常的でありながら奥深い行為を通して、得られる感覚や思考、
また行為そのものについて。
日々記録し、再解釈することで作られたコレクションです。
「歩行」とは、基本的な移動手段でありながら、
我々の身体と精神の連動性、思考の成り立ちと深く関係し、
空間や土地を理解認識する手段としても機能しています。
デザイナー自身の歩行の痕跡を、衣服に付着する種子、
雨で濡れた衣服の色の変化、日々の散歩で拾い集めた石の形状など、
身体が自然と接する事で発生する要素として抽出し、デザインに落とし込んでいます。
また、人類史的視点からリサーチを深める中、
西洋における「散歩」の起源が庭園にあることに行き着き、
歩くための空間として設計されている庭園をモチーフとした表現も
コレクションの大きな側面として存在しています。
このコレクションが、日々の歩行を捉え直す1つの契機として機能するのであれば、
それはファッションの新たな有用性になり得ると考えます。