福岡|天神|晴れ
Takaya:今シーズンを象徴する作品となる"Laib Coat"。
家具に見られるベルトの留め具の形状を引用したスタンドカラー・ウエストベルト。
その留め具とボタンにはElise Gettliffeの陶磁器の作品を使用しています。
スタンドカラー部分は取り外しが可能で、ノーカラーからスタンドカラーへと段階的に襟の形状を操ることが可能。
また、このコートに相応しい美しい所作を誘導するようポケットを配置するなど一つ一つのディテールから作り手の心使いが感じられます。
素材には、"Meeting Jacket - PO"・"Fur Porco Cap"と同じくウールの最高峰とされるSuper160’sという極細の原毛を使用。
amachi. × Elise Gettliffe
「Laib Coat」
COLOR:Flint Gray
SIZE:5/M
MATERIAL:Wool 100%(Super160’s)
PRICE:198,000 JPY
amachi.
Collection 011/AW2022 “ Vertical Concept “
山岳地帯での生活を原体験にもつ私にとって
移動することは、山を登り、下りること
そして、木登りすることに象徴されるように
垂直方向へ行われる行為でありました
木登りを通して、自然の中に展開する垂直軸へ目を凝らすと
はっきりと変化してゆく植生、湿度、温度
それらが構成する個別の世界を見つけることができます
地面の高さで感じる腐植質、苔、土や鉱物の香り
そこから数センチ目線を上げたところに現れる下草
上へ行くほどに樹木の存在感が強くなってゆき
さらに上空には葉や梢のみずみずしさ、太陽の光
風の流れといった地上とは異なる世界が広がっています
垂直方向へ向かって多層的な広がりを見せる自然界
均質化した都市空間では感じる機会が少なくなった
そうした自然の営みへ思いを巡らす中で
繊細で美しい素材の質感や香り、空気の生み出すグラデーションを
一つのコレクションとして表現してみたいという思いに至りました
それぞれのピースには垂直方向へ連なる多層性
あるいは垂直軸に存在する一定の高さで感じ取ることができる情景を反映しています
“垂直”に切り取ることで、日常の意識を異化する
それが今季のコレクションの試みとも言えるでしょう