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執筆者の写真DOUBLE OO '96

amachi. × Elise Gettliffe Collection 014 / SS2024 "Gateway - Worker Jacket"












amachi.

Collection 014/SS2024


Phenology




ツバメの飛来、桜の開花、河の凍結など


すべての生態学的現象は季節の移ろいとともに始まり、終わる


動物、植物、自然現象、それぞれががもつ周期性


常に変化しながら、様々な組み合わせとして現れる “風景”


そのリズムや移り変わりそのものをテーマにしたコレクションを創ってみたい


そう考えていた頃、“季節学” と呼ばれる学問が存在することを知った



膨大なフィールドワークをもとに


動植物と自然環境の相互関係や連鎖を観測し研究する分野である


対象は自然界に留まらず、人々が夏服・冬服を纏う初日/末日を観測するなど


人間社会への観察をも含んだ


まさに “万物が気候に応じて変化するありさま” をとらえる学問であった


一年を二つのシーズンに分け、およそ半年間のワードローブを


一つのコレクションとして発表する周期の中で


私たちなりに、季節と向き合い、思考する


これまで当然のように繰り返してきたことに改めて向き合う “季節学”


冬枯れから春へ向かう時期、ツバメや花々が見せるある瞬間の色の組み合わせのような


心に残る情景に感性をゆだねて表現したシーズンとなった





























































福岡|天神|曇り


Takaya:Collection 000 - 5th Edition。


そしてCollection 014/SS2024 "Phenology"。


共に立ち上がっております。


amachi.よりオフィシャルのテキストが届いておりましたので、STABILIZER GNZと同様にこの稀な機会を十二分に受け止めていただきたく、入荷より私のテキストは控えておりました。



Collection 014/SS2024。


amachi.がコレクションというフォーマットで発表を初めてから14回。


コレクションは春夏と秋冬の一年に二度というタームで発表されますので今シーズンを経ることで7回四季が巡ることになります。


私たちがお取り組みを始めたCollection 007/AW2020から数えましても8回。


今シーズンを経ることで4回四季が巡ることになります。



春夏。


SS。


Spring&Summer。



秋冬。


AW。


Autumn&Winter。



それぞれのコレクションの立ち上がりは最新のファッションに触れることでもありますが、平安時代の宮中から始まったとされる"衣替え"と同じように、年に二度訪れる季節に添った行事と捉えることも出来ます。


そうした四季の巡りや生活に根ざした普遍性をamachi.から感じている方も多いのでは。



そして、今シーズンのテーマとして掲げられた"Phenology"。


私と同様に初めて耳にするという方は、まず辞書を引いてみましょう。



日本の四季の巡り。


amachi.に見る"Phenology"。


それはCollection 000で繰り返し生産されているDouble Knee Cargo Pantsの"Light Weight"・"Heavy Weight"から感じ取ることが出来ます。


「どちらを買ったら良いですか?」という質問をいただくことも多い一本ですが、そもそもなぜ季節に合わせて二種類のものが生産されているのかを考えてみましょう。


物理的に"薄い""厚い"と捉えてしまうと、物欲を満たすには"厚い"ものが良しとなってしまいますがそうではないことに気がつくと思います。


Side Slit Shirtに100% Linenと90% Cotton 10% Woolが生産されているのと同様に、春夏の気候に則した"Light Weight"と秋冬の気候に則した"Heavy Weight"。


"Light Weight"で冬を越すには少々寒く、"Heavy Weight"で夏を迎えるには少々暑い。


それぞれを季節に合わせて使い分けるとそれが季節に寄り添ったものであることがよく分かります。


そのため、「どちらを買ったら良いですか?」に対する答えは「Double Knee Cargo Pantsを履きたい季節に添った物を選びましょう」ということになります。


所謂"衣替え"ですね。


こうした物作りが衣食住の意味する"衣"としてamachi.が親しまれ、生活となっている理由の一つです。



前置きが長くなりましたが、今作「Gateway - Worker Jacket」について。


先日のBLOGでご覧いただきました様にClay BrownとElise Gettliffeの釦の調和が美しい一着。


特筆すべきは背面の造形。


可動域を生み出すためのアクションプリーツは左右に振り分けるのではなく中央に設けることで今シーズンを象徴するモチーフの一つ"Gateway"を機能と重ねて刻み込んでいます。


シルエットも新たな物となっておりますのでどうぞお楽しみに。



改めてお伝えしますが冒頭でお話ししました様にコレクションの立ち上がりは年に二度のみです。


家の中に閉じ籠る環境が続いたことで劣化してしまった肌感覚は、今コレクションに触れて学ぶことで僅かながらでも取り戻していけるのではないでしょうか。


皆様のご来店を心よりお待ちしております。











amachi. × Elise Gettliffe


Gateway - Worker Jacket


Clay Brown

5/M

BODY 78% Cotton 22% Linen

OTHER PART1 Cow Leather

OTHER PART2 100% Cotton










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