福岡|天神|晴れ
Takaya:週末は多くのお客様にご来店いただきありがとうございました。
また、遠方のためご来店が難しく、オンラインストアをご利用いただいたお客様ありがとうございました。
そして、本日は「Tree Climbing Jacket」、そして「Meeting Jacket - FO」に関して多くのお問合せをいただきました。
良い機会ですので、オンラインストアとの接し方についてお話ししたいと思います。
それではなぜ本作がそんなに多くのお問合せをいただいたのでしょうか?
その答えは即完売したことにあります。
オンラインストアを覗いて見ると「SOLD OUT」と表示されている。
オンラインストア内で「SOLD OUT」と表示されていることは、視覚的にとても刺激が強い。
それは、在庫として存在していた時間が短ければ短いほど強い。
一週間で「SOLD OUT」 < 一日で「SOLD OUT」 < 一時間で「SOLD OUT」 < 一分で「SOLD OUT」
「SOLD OUT」となっていなければスーッとスクロールするところが「SOLD OUT」となった途端に目が止まる。
これが非常に厄介なため、オンラインストアとの接し方について少し立ち止まって考えてみましょう。
オンラインストアで「SOLD OUT」と表示されていることを目の当たりにして思うことは三通り。
① 本当に欲しいものが「SOLD OUT」となっている。
② 「SOLD OUT」と表示されていることで購買欲が刺激され、「SOLD OUT」と表示されている物が欲しくなっている。
③ 「SOLD OUT」していることを知り理解する。
この中で気をつけたい考え方は①と②です。
まず、①。
①の場合、実際に自らの目で見て触れたことがあるのか否かが大切です。
A 見て触れたことがある場合。
答えを出すのに時間を要している間にSOLD OUTとなってしまった。。。
そういうとありますよね。。
しかしながらそういうことです。
悲しいかな。
良いきっかけを貰えたなと感謝して、次回、自分が本当に欲しいと持ったものに出会えたならば、即決することが出来る度胸を日々育みましょう。
B 見て触れたことがない場合。
まずは実物に触れましょう。(遠方の方はご遠慮なくお電話ください。 "092-762-5800")
液晶内のオンラインストアで目にする作品と肉眼で目にする実物の作品はやはり違います。
まずは店頭に足を運ぶこと。
「百聞は一見に如かず」
時代は移り変わっているので「百聞」を「インターネット上の物事」に置き換えると良いでしょう。
自らの目で見て自らの心で考えて判断をすることが大切です。
例えば、印象派のモネを愛する少年がいるとします。
来館者の少ない木曜日の放課後。
常設している一枚の作品の前に腰を掛けて眺めるのが至福の時間。
もし、モネの大回顧展がやってくるならば飛び上がって喜ぶことでしょう。
そんなまたとない機会を逃す手はない。
展示期間が始まる日をまだかまだかと待ち侘び、展示が始まれば展示期間中何度も足を運ぶでしょう。
言うまでもなく、スマホの液晶に映るモネより、肉眼で目の当たりにするモネなのです。
10年前には定着していなかったオンラインストア。
今までにはなかった物事を使う時は、良い部分と悪い部分を見極めて向き合いたいもの。
それがあることによって心がどう感じ、どう変化しやすい環境に置かれるのか。
インターネットやオンラインストアとの接し方を身につけておかないと、そんなモネを愛する少年のような感動を忘れてしまいそうになってしまいます。
そんな環境に身を置いているのが2020年代です。
セレクトショップ「DOUBLE OO '96」の場合。
コレクションの立ち上がりを迎えた日を境に、作品は日に日に完売していきます。
amachi.の作品は再入荷がないため、それらの作品を店頭で目にすることは二度と出来ません。
①-B、②に当てはまる場合は、まず店頭へ。
絵画、音楽、落語、演劇、スポーツ。。。
何事も感動は現場にあります。
先日のBLOGでもお伝えしていたようにCollection 000・Collection 011を共にご覧いただける期間はとても短いです。
是非この機会に。
「Tree Climbing Jacket」
COLOR:Bark
SIZE:5/M・6/L
MATERIAL:Linen 60% Wool 21% Cotton 15% Cashmere 4%
PRICE:69,300 JPY
amachi.
Collection 011/AW2022 “ Vertical Concept “
山岳地帯での生活を原体験にもつ私にとって
移動することは、山を登り、下りること
そして、木登りすることに象徴されるように
垂直方向へ行われる行為でありました
木登りを通して、自然の中に展開する垂直軸へ目を凝らすと
はっきりと変化してゆく植生、湿度、温度
それらが構成する個別の世界を見つけることができます
地面の高さで感じる腐植質、苔、土や鉱物の香り
そこから数センチ目線を上げたところに現れる下草
上へ行くほどに樹木の存在感が強くなってゆき
さらに上空には葉や梢のみずみずしさ、太陽の光
風の流れといった地上とは異なる世界が広がっています
垂直方向へ向かって多層的な広がりを見せる自然界
均質化した都市空間では感じる機会が少なくなった
そうした自然の営みへ思いを巡らす中で
繊細で美しい素材の質感や香り、空気の生み出すグラデーションを
一つのコレクションとして表現してみたいという思いに至りました
それぞれのピースには垂直方向へ連なる多層性
あるいは垂直軸に存在する一定の高さで感じ取ることができる情景を反映しています
“垂直”に切り取ることで、日常の意識を異化する
それが今季のコレクションの試みとも言えるでしょう