福岡|天神|晴れ
Takaya:スタンダードに立ち返りたい。
そんな気持ちの方が多い様に感じている2022年。
まずは型を知り、自分に似合う型を見つける。
それが一番だと思います。
AUTUMN&WINTERの定番"ニット"。
シーズンを追うごとに注目が高まっているamachi.のニット。
光の美しさを感じる「Vertical Gradation Knit」は、スタイリングするとこの様に。
シャツ。
ニット。
スラックス。
自分に似合うシルエットを追求した不動の定番ですが、オーバーサイズシルエットが蔓延している世の中においてはカウンターとなります。
しかしながら、気を衒っているわけではなくいたって普通な組み合わせ。
身につける物の全てを大きくして、スタイリング全体を一つの塊とするオーバーサイズシルエットの着方。
対するスタンダードはシルエットを大切にします。
自分のシルエット(ボトムス+シューズ)を見つけることであなたに似合うスタイリングが完成します。
私は太ももが太いため、シルエットの綺麗なテーパードが似合いません。
似合うのはストレート。
ということで、もう10年履いているワイドストレートのスラックスを合わせました。
みなさんも自分に似合うシルエットの下半身(ボトムス+シューズ)を合わせれば誰にも真似出来ない自分だけのスタイリングが完成します。
「Vertical Gradation Knit」
COLOR:Yellow × Brown
SIZE:5/M
MATERIAL:Wool 62% Kid Mohair 23% Silk 15%
PRICE:70,400 JPY
amachi.
Collection 011/AW2022 “ Vertical Concept “
山岳地帯での生活を原体験にもつ私にとって
移動することは、山を登り、下りること
そして、木登りすることに象徴されるように
垂直方向へ行われる行為でありました
木登りを通して、自然の中に展開する垂直軸へ目を凝らすと
はっきりと変化してゆく植生、湿度、温度
それらが構成する個別の世界を見つけることができます
地面の高さで感じる腐植質、苔、土や鉱物の香り
そこから数センチ目線を上げたところに現れる下草
上へ行くほどに樹木の存在感が強くなってゆき
さらに上空には葉や梢のみずみずしさ、太陽の光
風の流れといった地上とは異なる世界が広がっています
垂直方向へ向かって多層的な広がりを見せる自然界
均質化した都市空間では感じる機会が少なくなった
そうした自然の営みへ思いを巡らす中で
繊細で美しい素材の質感や香り、空気の生み出すグラデーションを
一つのコレクションとして表現してみたいという思いに至りました
それぞれのピースには垂直方向へ連なる多層性
あるいは垂直軸に存在する一定の高さで感じ取ることができる情景を反映しています
“垂直”に切り取ることで、日常の意識を異化する
それが今季のコレクションの試みとも言えるでしょう