福岡|天神|晴れ
Takaya:amachi.が生産を重ねている"Side Slit Shirts"。
そんな同ブランドのマスターピースを「Gradation Grid」で製作した本作は、スタイリングの軸となりながらさりげない配色が彩りを与えてくれます。
贅沢にSuper 140'sを使用したラグジュアリーな一面と、安心してデイリーに扱うことができるタフさを備える二面性を持ち合わせたシャツは、毎年手放せない一枚として活躍してくれることでしょう。
個人的に本作の礎となったCollection009 / AW2021 “Between bodies and field”で生産された"Random Grid One Piece"を所有しておりますが、その機能性と着心地の素晴らしさから着用頻度が非常に高かったです。
ウールのシャツは2020年代以降の衣服として、改めて提案し続けたいと考えている物の一つです。
皆様も是非袖を通して体感してください。
「Gradation Grid Shirt」
COLOR:Dark Gray・Navy
SIZE:6/L
MATERIAL:Wool 95% (Super 140's) Alpaca 4% Nylon 1%
PRICE:58, 300 JPY
amachi.
Collection 011/AW2022 “ Vertical Concept “
山岳地帯での生活を原体験にもつ私にとって
移動することは、山を登り、下りること
そして、木登りすることに象徴されるように
垂直方向へ行われる行為でありました
木登りを通して、自然の中に展開する垂直軸へ目を凝らすと
はっきりと変化してゆく植生、湿度、温度
それらが構成する個別の世界を見つけることができます
地面の高さで感じる腐植質、苔、土や鉱物の香り
そこから数センチ目線を上げたところに現れる下草
上へ行くほどに樹木の存在感が強くなってゆき
さらに上空には葉や梢のみずみずしさ、太陽の光
風の流れといった地上とは異なる世界が広がっています
垂直方向へ向かって多層的な広がりを見せる自然界
均質化した都市空間では感じる機会が少なくなった
そうした自然の営みへ思いを巡らす中で
繊細で美しい素材の質感や香り、空気の生み出すグラデーションを
一つのコレクションとして表現してみたいという思いに至りました
それぞれのピースには垂直方向へ連なる多層性
あるいは垂直軸に存在する一定の高さで感じ取ることができる情景を反映しています
“垂直”に切り取ることで、日常の意識を異化する
それが今季のコレクションの試みとも言えるでしょう