Collection 010 / SS2022
"Invisible environment"
HAND PROCESSED GARMENT
福岡|天神|雨
Takaya:今シーズンのテーマを象徴するピース「Suimyaku Shirt」。
雨が降り、一粒一粒の水滴は植物を潤し土の中へと浸透していく。
固い地層にぶつかると段々と横への広がりを見せ、水脈として水の像が形作られていく。
地中の複雑なシステムは視覚的に捉えることはできなくとも、常に存在し私たちの生活も潤しています。
本作ではそんなプロセスをハンドステッチによって表現。
また、立体的な裁断によってアウターのように佇まいのあるプロポーションに仕上げることで、シーズンを通して活躍してくれるキーピースとして存在感を放っています。
インナーとして使いながら羽織へ移行し、梅雨が開ける7月半ばからは袖を捲って着用することが可能。
日本の四季の巡り。
その季節の移ろいに合わせて楽しむことができるのは、常に自然と密接に過ごしてきた吉本天地氏だからこその物。
全体にハンドステッチを施した本作は、HAND PROCESSED GARMENTの証としてそれぞれにナンバリングが施されています。
「Suimyaku Shirt」
COLOR:Off White
SIZE:4/S・5/M・6/L
MATERIAL:Linen 100%
PRICE:¥77,000
amachi.
Collection 010 “ Invisible environment “
土中の水脈、植物の根がもつ複雑なシステム
地上に立つ我々が視覚的に捉えることはできなくとも
一筋の水の流れの先に常に存在している、〈 見えない環境 〉
その循環へ目を向けたのが今回のコレクションです
土中に存在している水、土、植物の根
それらの密接な関係性が、我々の目にしている地上の自然物以上に環境を左右し
植生や気候を形作っているということを意識してみると
普段目にしている風景の捉え方が一変します
それは、具体的な植生の再生や、森林環境の改善にも役立つ視点ですが
同時に、自然の持つ複雑で緩やかなシステムを
体感的に理解していくきっかけにもなると考えます
こうした〈 見えない環境 〉について科学的視点から理解を深める過程は、
幼少期、北カリフォルニアで体感していた自然理解 例えば、乾季と雨季の移り変わり 春に日々ニジマスを釣り、泳いでいた大きな川が夏に向け徐々に干上がり、 緑色の草原は黄金色に変化していく風景を思い出す事と同義でありました
その様な感覚を色彩や素材使い、ディテールワークへ
より抽象化されたコレクションのムード、衣服から広がる空間性へと
落とし込むことを試みたシーズンです
amachi.
DESIGNER 吉本 天地 / Amachi Yoshimoto
1993年 アメリカ合衆国カリフォルニアの山奥エルクバレーに生まれ、ミュージシャンの両親の元幼少期を過ごす。
2000年 家族と共に渡日。高校卒業後、国内外のコレクションブランド数社にてパタンナー、ブランドマネージャーなど経験。
2016年 自身のブランド「amachi.」を立ち上げる。ブランド立ち上げに伴い、長野県の山奥に拠点を移す。
2017年3月 1st CollectionとなるCollection001を長野県入笠山にて発表。
2021年7月 ジブリパーク開園のプレイベントとして愛知県美術館で開催された展覧会「ジブリの大博覧会〜ジブリパーク、 開園まであと1年。〜」にて展示装飾を担当。