"HAND PROCESSED GARMENT" No.819
福岡|天神|晴れ
Takaya:圧倒的な存在感を放つ「Caillois's Agate Knit」は、シーズンテーマを象徴する作品の一つ。
本作を制作するに至ったきっかけとなったのがフランスの哲学者であり、石の収集家でもあった"ロジェ・カイヨワ"。
氏の石への視点、考察からインスピレーションを得ており、中でもその名に冠されている様に瑪瑙石"メノウ"(Agate)の美しい断面にフォーカスしています。
鉱物の変種となる瑪瑙石は、オパール(蛋白石)、石英、玉髄が、火成岩あるいは堆積岩の空洞中に層状に沈殿することで形を成します。
その美しさからカイヨワのコレクションを収録した図録にも収録されている瑪瑙石。
鉱物を衣服で表現することで物質が異なる物質へ変化していく形態変化の様を表現しています。
シルエットはゆったりとした身幅で袖を通しやすく、湿度の高い日本の気候似合ってもペーパー感のあるカリッとしたタッチが心地よい仕上がり。
手編みで仕上げた本作にはHAND PROCESSED GARMENTの証としてNo.819とナンバリングされています。
「Caillois's Agate Knit」
COLOR:Majorelle Blue
SIZE:5/M
MATERIAL:Cotton 100%
PRICE:¥136,000(tax in ¥149,600)
Sam Francis - Blue balls (SF62-128), 1962.
Collection 008 “Taphonomy”
生物が石化していく過程・メカニズムを研究する学問を指す言葉
“タフォノミー” をタイトルに据えたコレクション。
昨シーズン、Collection007 “Notion of Forms”で
大きなキーワードとして扱った「樹木」を切り口に、
樹木が腐食し土へ変化していく様や、特定の条件下でのみ起こる樹木の石化現象など、
物質が異なる物質へ変化していく過程をリサーチし、様々な側面から衣服へ落とし込んでいます。
また、フランスの哲学者であり、石の収集家でもあった"ロジェ・カイヨワ"の石への視点、
考察からインスピレーションを得たコレクションでもあります。
特に熱を持って収集していた瑪瑙石や、パエジナストーンの観察から
飛躍して考察される自然と芸術の関係性。
カイヨワが所有していた石の柄や質感をamachi.のフィルターを通し衣服に置き換えることで、
物質が異なる物質へ変化していく様を抽象化して再現しているとも
言えるのではないかと考えます。
amachi.
DESIGNER 吉本 天地 / Amachi Yoshimoto
1993年 アメリカ合衆国カリフォルニアの山奥エルクバレーに生まれ、ミュージシャンの両親の元幼少期を過ごす。
2000年 家族と共に渡日。高校卒業後、国内外のコレクションブランド数社にてパタンナー、ブランドマネージャーなど経験。
2016年 自身のブランド「amachi.」を立ち上げる。ブランド立ち上げに伴い、長野県の山奥に拠点を移す。
2017年3月 1st CollectionとなるCollection001を長野県入笠山にて発表。